「ハァ~」
と所長が溜息をついて、僕の肩にポンと手を乗せてきた。
「ゴメン。ダメになっちゃったよ。君じゃないと大変な事になるって局長には言っといたんだけどさ…」
いや所長、ダメになった事は悔しいけど相手が局長だから仕方がないとして、
「大変な事って、何なんですか?」
それが気になりますよ。
「ウン…」
と頷いて一呼吸置いた後、所長がゆっくりと口を開いてきた。
「ミライはもう既に君に好意を寄せてる。ミライはロイと違って、管理者を変えただけじゃ好意を寄せる人物は変わらないんだ。今ここで君を失えば、ロイのような悲劇が再び起こる可能性があるんだよ」
えっ、それはつまり、
「ミライが動かなくなるって事ですか!」
グッと所長の顔を覗き込んだ。
「そういう事だね」
と頷いて返してくる所長。いやでも、
「それは無いって発表してたじゃないですか」
テレビを呼んでの記者会見の時に。と所長が頷いて返してきた。
「ウン、ボクが発表したのは、ロイに組み込んだハードシステムがそぐわなかったって事なんだ。好意を寄せる人間を失うと悲しみを感じたココロが動作停止を起こす、そんな事態の発生まで否定した訳じゃないんだよ」
と眉間に皴を寄せる所長。
「じゃあ、この先僕がいなくなったらミライは、」
動かなくなるんですか?
「ウン。仮にそうならないとしても、死んだように表情を無くしてしまう可能性は高いね…」
と宙を見上げる所長。そんな。考えただけで寂しくなって来ますよ。
と所長が溜息をついて、僕の肩にポンと手を乗せてきた。
「ゴメン。ダメになっちゃったよ。君じゃないと大変な事になるって局長には言っといたんだけどさ…」
いや所長、ダメになった事は悔しいけど相手が局長だから仕方がないとして、
「大変な事って、何なんですか?」
それが気になりますよ。
「ウン…」
と頷いて一呼吸置いた後、所長がゆっくりと口を開いてきた。
「ミライはもう既に君に好意を寄せてる。ミライはロイと違って、管理者を変えただけじゃ好意を寄せる人物は変わらないんだ。今ここで君を失えば、ロイのような悲劇が再び起こる可能性があるんだよ」
えっ、それはつまり、
「ミライが動かなくなるって事ですか!」
グッと所長の顔を覗き込んだ。
「そういう事だね」
と頷いて返してくる所長。いやでも、
「それは無いって発表してたじゃないですか」
テレビを呼んでの記者会見の時に。と所長が頷いて返してきた。
「ウン、ボクが発表したのは、ロイに組み込んだハードシステムがそぐわなかったって事なんだ。好意を寄せる人間を失うと悲しみを感じたココロが動作停止を起こす、そんな事態の発生まで否定した訳じゃないんだよ」
と眉間に皴を寄せる所長。
「じゃあ、この先僕がいなくなったらミライは、」
動かなくなるんですか?
「ウン。仮にそうならないとしても、死んだように表情を無くしてしまう可能性は高いね…」
と宙を見上げる所長。そんな。考えただけで寂しくなって来ますよ。

