「耳…」

とちょっと顔を振って耳を見せるミライ。そうか、外と繋がるトコロだもんな。

「敏感なんだ、耳」

と顔を寄せて、フッと息を吹きかけてみた。

「アンッ」

と首を振ってピクンと身体を竦ませるミライ。湧きあがる好奇心のままに、赤くなった耳たぶに唇を付け舌を這わせた。

「ンンッ」

こぼれる熱い吐息が首筋を撫でてくる。背筋が逸って胸を押し出してくる。くねらせる腰と脚が絡み付いてくる。感じてる仕草にグッと愛おしさが募る。

(本気で惚れそうだよ)

一度肩を引き寄せる様に抱き締めて押し倒した。仰向けのミライの手が背中に廻って引き付けてくる。ギュッ、と強く抱き締めるミライの肌がジンジンと熱い。

(何て罪作りなんだろう)

心の奥のオスの本能に、ゾクゾク訴えかけてくる。抵抗感や違和感を超えて尚、抑えきれない興奮が湧いてくる。

(新しい感情が、生まれるのか…)

火照った表情を浮かべるミライに覆いかぶさったまま、唇を重ねた。