ベッドの上で、こっちを見つめるように横たわっているミライ。同じベッドで一緒に寝るのは初めてだけど、

(まさか、お互い裸とはね)

ミライがこの部屋に来た最初の日、シャワーを浴びるミライに悶々としてから半年の月日が流れてる。その間に恋心を抱いた広海君を失った、その寂しさの反動が大きかったのかもしれない。

(なるべくしてなったのかな…)

これもすべて、所長の計算通りなのか。

(ん、ちょっと待てよ、)

これも全部、所長に見られるのか!

「ミライ、今のは記録に残してるのか?」

パッと上半身を起こし、ミライの肩に手を掛けて尋ねた。

「ううん」

とミライが首を振ったあと、ちょっと肩を竦めながら続けた。

「外から取り出せないところに、ちゃんと大事に残しておくからね♪」

と嬉しそうに微笑むミライ。

「そうか。よかった」

起こしていた上半身を戻して横になって、ミライと向き合う。枕の上に髪が垂れていて、肌が火照ったように色付き、たわわな胸の谷間には汗が滲んでいる。思わず、肩に添えていた手を胸のふくらみに宛がって柔らかく撫でた。

「…」

されるままじっと、艶っぽく見つめているミライ。感じているんだろうか?

「なあミライ、感じやすい所とかってあるのか?」

興味本位で尋ねると、ミライがコクンと頷いた。