「…いや、そこまでは組み込んでいません。でもロイの管理者であるクワンはロイに反応しなくなった。動かなくなった。返事をしてくれなくなった…。私の直感通り、ロイは愛するクワンとホントにココロから同じになりたいと思ったのかもしれませんね」
とフッと宙を見上げる本田君。
「なんだか…」
話を聞いてると切なくなってくるな。
「結局はダイレクト過ぎたんですよ。感情のトリガーとなる、電圧を制御する為に組み込んだハードのシステムが。好きな人の動作や言葉の一つ一つに対する反応が強く現れ過ぎたんですね。ロイはあまりに無条件に管理者を愛してしまったばっかりに、熱い情熱を寄せ過ぎてこういう事態に陥ってしまった、という訳です」
と首を竦めてみせる本田君。
「無条件に管理者を愛した…」
そういうプログラムが働いていたのか。
「じゃあ、誰が管理者になったとしても、同じようにその管理者を愛したって事なのか」
僕じゃなくても、ミライは管理者になる人なら誰にでも好意を持つというワケか…。
「ロイはそういう事ですね。でも、ミライは違いますよ」
と微笑む本田君。
「えっ?違う?」
どういう事?
とフッと宙を見上げる本田君。
「なんだか…」
話を聞いてると切なくなってくるな。
「結局はダイレクト過ぎたんですよ。感情のトリガーとなる、電圧を制御する為に組み込んだハードのシステムが。好きな人の動作や言葉の一つ一つに対する反応が強く現れ過ぎたんですね。ロイはあまりに無条件に管理者を愛してしまったばっかりに、熱い情熱を寄せ過ぎてこういう事態に陥ってしまった、という訳です」
と首を竦めてみせる本田君。
「無条件に管理者を愛した…」
そういうプログラムが働いていたのか。
「じゃあ、誰が管理者になったとしても、同じようにその管理者を愛したって事なのか」
僕じゃなくても、ミライは管理者になる人なら誰にでも好意を持つというワケか…。
「ロイはそういう事ですね。でも、ミライは違いますよ」
と微笑む本田君。
「えっ?違う?」
どういう事?

