ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)

「私でも苦労するのに。どう考えてやってるの?」

うん、それは僕も気になる。とミライが、僕と広海君を交互に見て答えた。

「語句の類義性と文章構成の整合性を考慮して、模範解答との類似率を計算してみたの。先生が二点と五点の組み合わせにしてたから合わせたんだけど、これでいい?」

と微笑むミライ。

「さすがね、採点も理系的。私にはムリ」

と首を振る広海君。

「よく出来てるよ」

僕の採点の組み合わせまで見てたとはね。微笑み返しながら、回答用紙を半分ミライに差出した。

「これ、お願いするよ」

「はい」

ニッコリと受け取るミライ。

(よく出来てる)

これからは、横でペンを走らせるミライと一緒に楽しく採点出来そうだ。