ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)

「えっ、いや、…」

嬉しい誘いだけど、ミライを一人にするのはちょっと。

「やめとくよ、ミライに何かあったら大変だからさ」

ミライを任されてる以上、責任は果たさないとな。

「…そうね。ゴメンなさい」

とまたシュンとなる広海君。なるほどぉ、ミライが病気だって設定は何かと好都合でいいなぁ。

「じゃあ、晩ご飯だけでも食べに来て、ね。だったらいいでしょ?ミライさんにはお隣さんがいるんだし」

と広海君がちょっとしな垂れて言葉を続けた。

「ただ一緒に住んでるだけなら、別に気は使わなくてもいいハズよね、先生がどこで何したって」

と肩と腕をキュッと窄めて胸を寄せて強調してくる広海君。う~ん、自分の武器をよくわかってる。

「まあね…」

見上げてくる広海君の目をじっと見つめ返した。真っ直ぐ僕を見て離さないキラめく瞳に、僕の男心を捉えて離さないたわわな胸のふくらみ。なんだか、確実に彼女の虜になっていってる様な気が…。とその時、ピンポーンとドアホンが鳴った。

「ただいまー」

とドアが開いてミライが帰ってきた。

「おかえりなさーい」

とニコヤカに立ち上がって迎えにいく広海君。

「先に食べちゃったけど、ホントに良かった?」

「うん気にしないで。楽しく盛り上がってるみたいで良かった♪」

とそれぞれ笑顔で戻ってきた二人に挟まれて、両手に花の幸せな(?)宴がさらに続いた。