2人とも、お酒も飲んでたし。言うなら今しかない
「松尾君、あのね。」
私の腕を掴んでた君の手を放そうとする時
気づいてしまった。
「指輪?」
「あっ、うん。卒業して彼女出来たんだ。」
「そうなんだ。」

言おうとしてた、言葉が出て来ない
「立ち話もあれだから、そこのベンチにすわろうか。」
「うん。」