「なに?」

 妹思いのプ〇キュア兄ちゃんを見て、兄妹っていいなぁと一人っ子の寂しさを痛感しながら返事をした。

「何で、あいつと付き合わないんだ?」

 その唐突な質問に私のきょとんとした顔と、リョウスケの心底不思議そうな顔が暫く見つめ合う。

「何でって…………」

 茶化しも何もない純粋な疑問。普段の私ならこの手の質問は嫌になるんだけど……

「私、ケイとは友達で居たいの」

 自然と言葉が出ていた。滑り出たって言った方がいいのかも。

「ちょっと変な奴だけど悪い人じゃないし、なにより、ケイって面白いから」

 秘密の場所で夢を語った彼の横顔を思い出して笑ってしまう。けど……

「まぁ、向こうはそう思ってないみたいだけどね」

 私に背を向けるケイ。気にしないようにしてたけど、やっぱり気になる。どうして私を避けたんだろうか。