「あんな風にハルちゃんを平気で傷つける子たちを気遣う必要なんてない。あの子たちが嫌っても、私はハルちゃんを嫌いにならない。それじゃ、だめなのかな?」

 嫌われることは私だって怖い。

 友達だと思っていた人達に嫌われてしまった時のことを思い出すと悲しくなる。

 でもあの子たちは違う気がする。嫌われたって良いとは思わないけど、好かれようとするのも何か違うと思う。

「…………だめとか、そんなんじゃないよ?」

 私の言葉は確かに彼女に伝わった。

「同じクラスの子なんだし、今のは私がぼんやりしてたからだし」

 ただ、私たちを繋いでいた手が離れていき……

「ハスミちゃんが気にすることなんて、何もないよ」

 いつもの笑顔のはずなのに、それは感じたことがなかった距離に居るものだった。

「お昼休み、終わっちゃうから早く行こっか!」