時間通りに授業を受けて、休憩して、またチャイムが鳴って授業。

 淡々と過ぎていく中で、ハルちゃんは普段と変わらない様子だ。

 これでいいのかなという気持ちと、このままなかったことにした方がハルちゃんにとっては良いかもしれないという気持ちが私の中をぐるぐると彷徨い続けていた。

 それと……

「今日は宮永君、来ないね」

 時間があれば用もなく、そして遠慮もなく遊びに来ていたケイが今日は一度も来ていない。

 どうしたのかな。

 風邪で休みとか?

 違うクラスだとどちらかが会いにいかない限り、こんなにも遠い存在だったなんて。

 次の生物の授業を実験室でするので、教科書と筆記具を準備してハルちゃんと教室を出る。

 ハルちゃんが今日はお弁当を用意してないから食堂で食べるという話をしながら実験室に向かっていた時だった。

「おい、ケイ!」