ゲーセンに着くと、まずプリクラへと直行するスガシノ。私とリョウスケがクレーンゲームに目移りしてると、須賀さんが私の腕を、そして篠田さんがリョウスケの腕を引っ張って行くので、しばらくの間はお預けだろう。
しかし、男女七人で入るには狭すぎた。ケイは私の隣を、堀江君はハルちゃんの隣を陣取ろうとするので、そうすると他三人が写らなくなる。
なので男子三人が後ろに並び、女子四人が前にという安定の構図で撮ることに決めた。
「……もうちょっと機嫌良く撮れなかったかねぇ、ケイさん」
撮り終わって、篠田さんから送ってもらった全ての画像に写りこむ、不機嫌さを少しも隠さずに下を向く彼の姿に苦言を漏らすと、ケイがそれと全く同じ顔を私に向けてきた。
「じゃあ、二人で撮る?」
言った途端に満面の笑みを浮かべて頷く。多分、私の隣じゃなかったことが不服だったのだろう。
他の皆はどうするのか気になって見渡すと、須賀さんと篠田さんがリョウスケを連れてクレーンゲームの所へ移動していて、ハルちゃんと堀江君は私達と同じで二人でプリクラを撮るところだった。
そんなに広くない店内なのでわざわざ言付けしなくて済みそうだ。


