一気に顔が赤くなるのが分かる。でも、聞かないと、ずっと気にするだろうし、意味不明なナイスボディ金髪美女が私を小馬鹿にしたように頭の中で駆け踊られるよりマシだ。

 必死に言い訳し始める思考に、うんうん頷く私を、首をかしげたケイが不思議そうに見る。

「え? サラは俺の祖母だけど?」

 は? 何言ってんの? ……的な、彼の顔を一発殴ってやりたくて仕方ない。

 こっちが「はぁ!?」だわ!

 それならそうと、早く言わんかい!

 だって、リョウスケの反応からして絶対彼女だと思うじゃんか。……というか、じゃ、あいつは誰と勘違いしてるんだって感じなんだけど。

 それにしても、いらぬ不安に動揺した私が情けない。熱くなった頬を隠すように顔の前に手を持ってきた私に、彼のニコニコ笑顔が向けられる。その手もケイの手が捕らえて、私の逃げ場がなくなった。

「ごめん、心配しちゃったよね。大丈夫、俺はハスミだけだから。ハスミが大好きだから、俺の彼女になるのはハスミしかいない」

 そうやって恥ずかしい言葉を恥ずかしげもなく言えるケイを、ある意味で尊敬するよ。

「サラさん……ケイのおばあちゃんは、日本人じゃないの?」