お昼休みになり、お弁当を持って廊下に行くと、いつも通りリョウスケとケイが待っていてくれて、そのことにホッとする。

「あ、ハスミ。今日は良いところ見つけたからそこで食べようぜ」

 晴れた日は非常階段の所で食べていたけど、最近続く雨の中では難しく、二人のクラスで友達と一緒に食べることが増えた。

 男だらけの中に入るのは最初は少し抵抗があったけど、ダイもいるし、皆いい人だから面白くて楽しかった。

 リョウスケをいじるスキルは皆の方が格段に上で勉強にもなる。

「そっちのクラスで食べないの?」

 違うクラスの私に気を使っているなら、別に気にしてないから、と言おうとする前にケイが口を開いた。

「ダメ」

 ケイは怒ってるのか、私と目を合わさない。私も、お邪魔させてもらってるだけだから、彼が駄目だと言うならそうするしかない。

 黙り込む私とケイの間に、リョウスケが割って入ってきた。

「ほら! 俺らのクラス行くとさ、ハスミがアイツらとばっかり喋って俺とケイがすっげぇ寂しい思いすんのよ。知ってた? まぁ、そういうことで、俺がとっておきの場所を探してやったから早く行こう!」