泣き顔なんか、見たくない



しばらくして、注文したものが運ばれてきた。



あたしはミルクティーとショートケーキ。


だいちゃんは、ブラックコーヒー。


こういうところでも、ちょっと差を感じたりする。


だから、前にあたしもブラックコーヒーを頼んだことがあるんだけど、あまりにも苦くて、むせて、結局だいちゃんに笑われてしまった。




「……?」



運んできたウエイターさんの視線を感じて、顔をあげる。


だいちゃんしか見てなかったから、気づいてなかったけど、



「…上野、くん?」



そのウエイターさんは、あたしのクラスメイトだった。



後ろの席の、上野くん。


クールで、知的で、成績は常にトップ。


黒縁メガネがとっても似合う男の子。