ーーー
「奈々子、なにかあった?ずっと辛気臭い顔してるじゃん」
「…別に、なにもないよ」
「だったらその変な顔やめてくれない?幸せが逃げそう」
「ごめん…」
次の日のお昼休み。
広げたお弁当も食べずに大きなため息をつくと、早苗につっこまれた。
食べる気分じゃないなあ…。
「早苗、お弁当食べていいよ」
「え、まじで?やった!」
早苗はソフトボール部で、朝からハードな練習をしているからそこらへんの女子高生とは食べる量が違う。
部活命なタイプで、授業は寝てばかりいるけど。
「はあ…」
「そのため息は大地さんが原因なわけ?」
「…え、いや、その…」
早苗の口からだいちゃんの名前が出てきてドキリとする。

