泣き顔なんか、見たくない



これが忠告って…、なに?


あたしがだいちゃんと付き合ってたら、傷つくって?泣くことになるって?



…そんなの。


そんなの、上野くんの妄想だよ。



「…馬鹿なこと言わないでよ。そんなわけないでしょ」


「俺は嘘はつかない」



はっきりとそう言われて、すこしひるんでしまった。



どうして、なにも知らない人にそんなことを言われなきゃいけない?


あたしはだいちゃんといられるだけで幸せだし、だいちゃんだって人を傷つけるような人じゃない。



でも、なんて言って反論すればいいのか分からなくて、あたしは口をつぐんだ。



「日誌は俺が出しておくから」



カバンを肩にかけた上野くんが日誌を手にもって歩いていく。



「…じゃあ、彼氏と楽しんで」



そんな言葉を残して、上野くんの姿は見えなくなった。