病院を出ると、雪が降っていた。 頬に触れた雪の冷たさに、思い出す。 去年はナオくんと雪だるま作ったな、なんて。 …あれが最後になるんだったら、もっとたくさん雪だるま作っておけばよかったのにね。 寒いのなんて我慢して、かまくらとか作ってさ。 こんなこと、今更思ってもしょうがないのに。