「うん。調子どう?大丈夫?」 「大丈夫。風邪ちょっとこじらせただけだから。」 嘘つき。今日は顔色も悪くて、いつもより調子悪いくせに。 …風邪なんかじゃないじゃん。ナオくんの病気は。 中1の頃に発覚したナオくんの病気。最初は思いもしなかった。ナオくんの病気が治らないなんて。 治らないことが分かったのはついこの間。高1になったばかりのころ。倒れる回数が多くなって、入退院を頻繁に繰り返すようになって。 「あ…沙世ちゃんも来てたんだ」 今気づいたというように私に笑顔を向ける祐美さん。