あれから1ヶ月。ナオくんには会っていない。


…ナオくん、まだ入院してるのかな。また痩せたのかな。泣いてないかな。


そんなことを考えて、自嘲気味に思う。


私がいなくなったからって、何かが起きるわけじゃない。


だって、ナオくんには祐美さんがいるじゃない。


私は目をゆっくり閉じる。


そうやって、私は暗闇の中でひとりぼっちになる。