すきらい。

〜学校復帰〜

「おかえり先生!」
黒板にみんなのメッセージが書かれている。

「ありがとう!あれ、白石はどうした?」
(白石に早く会いたい。)

「え、なつめはアメリカに引越しするんだよ。」
「は!?なんだよそれ!いつ!?」
「今日だよ、確かあと3時間くらいで出ると思う。」
「くっそ…!まだ間に合うな。」
ゆき「なつめをよろしく!先生。」
「おう、まかせろ!」
俺はすぐに空港に向かった。
(お願いだ白石…!まだ行くな!俺はお前に言いたいことがあるんだ。)

〜空港〜

(白石どこだ!?会いたい、はやく!)

「せ、せんせい!?どうして。」
「白石!!」

俺は白石に抱きついていた。

「白石お前が好きだ…。お前のおかげで暗闇から抜け出せた!生きることができたんだ!白石、お前は俺がまだ好きか。」

声が震える。体温が上がる。

「せ…先生には立場があるでしょ。」

「あぁ、でも俺は自分の立場よりお前を好きでいることの方が大切なんだ。」

「…なにそれ。私もっと先生のこと好きになっちゃうじゃん!嫌いになろうと思ってたのに…。」

白石は頬を赤らめ、涙目で声を震わせながら俺に言った。

「嫌いになんてなれる訳ないだろ、お前は俺が大好きなんだから。」

宮島は目の周りをクシャッとさせていつものように笑った。

「先生のばか…。」
2人は涙を流しながら、優しくそして暖かいキスをかわした。

「先生大好き。」
「あぁ、知ってる。」