「望愛、初めて俺に告白してきたときに言ったよな?少女マンガに出てくる理想の人って」 コクンと頷く。 自分で言ったことだけど、恥ずかしい。 「残念だけど、俺は優しくない。後、結構イジワルで性格歪んでんぞ?それでも、俺が好き?」 口を塞がれたまま、至近距離で言われる。 ¨それでも、俺が好き?¨ 「…き」 喋り出すと、塞がれていた手が離れた。 「大好き!」 もう何がなんだかわからないけど、戌井くんを諦めなくていいことはわかった。