翌日。

誓約書を手に、チームSのために設置された準備室へ向かった。


準備室には、警察官の制服でも軍服でもなく、黒いスーツが準備されていた。

そして、防弾チョッキと、拳銃。


今回の任務は、誰かの護衛なのだと、すぐに理解した。


チームSとして全員が黙々と準備を行うこの空間には、特殊第1部隊の時とは違った、独特の緊張感が漂っている。


シャツに袖を通し、ネクタイを締め、防弾チョッキを着込む。

そして、銃を身に付け、ジャケットを羽織った。


「皆、準備はいいか」

沈黙を破ったのは、笠原隊長だった。

「「「はい!」」」