「敬礼!」

特殊部隊の最高司令官である堤司令官の前に、特殊第1部隊の8名が並ぶ。


「特殊第1部隊に命ずる。明日よりチームSと名前を改め、任務を遂行してもらう」


特殊部隊には様々な任務が与えられる。

VIPの警護、困難な誘拐事件への対応、テロ対策、危険地域での戦闘応援、時には海外マフィアを相手に麻薬取り締まり。


そんな中でも特殊第1部隊は、国家・国政に関わる重大な任務を担う。


そして…チームS。


それは、特殊部隊の中で、最も危険な任務を遂行するチームに付けられる呼び名だった。


特殊第1部隊にチームSとしての任務が与えられたということは、すなわち、国家に関する非常に危険な任務を遂行することを意味していた。