「…めんどくさいから今は答えませーん」


「あんたねぇ…」





藤堂とハグ友になってから、もうだいぶ経って

私もこういうことするのに慣れてきたけど…





「千紗、」




今日は、いつもの制服とはちがう体操着

そんなのも着こなしてしまうこいつは、
やっぱりある意味すごい…




「なに?」




コツン、と私の頭の上に顔を乗せて口を開いた




「…俺のこと好きになるのだけはやめてね」


「はぁ?」




こいつはほんとに……バカじゃないの?


自分からそんなこと言う!?

私に好かれる自信はどっからくんのよ!




「言っとくけどね!あんたのこと苦手なタイプなの!

好きになるわけないでしょっ、バカ!」