1日10分、俺とハグをしよう



…それはこっちのセリフ。


最初は苦手なタイプだったのに。



本当、いつのまにか好きになっていた

…私に優しくした泉が悪い。





「…」




泉の服の裾をキュッと掴む


それに気づいた奴はクスッと笑みを浮かべた





「…俺のこと好き?」


「…。」


「…おーい、千紗ちゃーん」





…その声も、石けんみたいな匂いも、

ふわふわしている髪の毛も、


笑った顔も、


私を甘やかすところも、優しいところも





…全部。





顔を上げて泉を見る





「…ギュってして。」





それを聞いた泉は、一瞬目を見開いてからクスクス笑った






「それ、ビックリするほど可愛い」


「…うるさい」






…全部、大好きなんだよ、泉。






「おいで、千紗」






両手を広げて、私の名前を呼ぶ