授業の後の黒板を消すのは、今日が日直の私と志摩くんの仕事
黒板消しをクリーナーにかけながら麻美に向かってふふっと笑った
「志摩くんも!奈々ちゃんに会わせてくれてありがとう」
…あの後、志摩くんのスマホで"上手くいった"っていうことを電話で伝えたら、
奈々ちゃんもすごく喜んでくれた
「……別に…」
プイッとそっぽを向いてしまう
…どうしたんだろう?
「ははーん?さては志摩くん、千紗に構ってもらえなくなるのが悲しいんでしょ」
「なっ、はぁ…!?」
「え!そうなの!?」
あの志摩くんが!
そこまで私に懐いてくれてたなんて知らなかったよ!?
「バカ、んなわけねーじゃん…むしろ清々してるっつーの!」