じっと真っ直ぐに私を見る奈々ちゃんとは、目を合わせられなくて。
だから、膝の上に置いている両手を見ながら、頷いた
「…思います。」
泉に告白された奈々ちゃんの前でこんなことを言うのは失礼なんだけど…
でも、本当に最低だって、思うんだ。
泉から私のことを聞いてたってことは、
きっと、私があいつに告白したことも知ってるはず…
「…あんなに、人のこと振り回して、好きにさせて期待させて、」
それでも、…結局、この片想いは実ることもなかった。
「しかも、色んな子に手出すしっ、簡単にキスとかハグとかしちゃうし!
ほんと、最低…!」
思ってること全部吐き出してから、ハッとする
わ、私、奈々ちゃんの前でいくらなんでもこれは言いすぎ…!

