「は、はいっ」
「早乙女千紗ちゃん、ですよね?」
……え?
ど、どうして私の名前…
「奈々、」
ふいに聞こえた志摩くんの声。
奈々って…名前なんだ、この子…
志摩くんが女の子呼び捨てにするなんて何だか新鮮…って!
今はそんなことどうでもいい!
「あ、海斗くん。久しぶりだね」
ニコッと綺麗に笑う奈々、ちゃんに志摩くんはため息をつく
それから、私のことを見て、「ごめん」って口パクをした
…あ、そっか、だから謝ったんだね…
「…どうしても早乙女さんと話がしたいって言うから。
…まぁ、脅されたんだけど」
「えっ、おど…!?」
「やだな、それは言いすぎ。
昔の恥ずかしい写真ばらまくよって言っただけじゃん」

