1日10分、俺とハグをしよう



カランコロン___



私が口を開く前に、ドアのベルが鳴った

お客さんが入店した証拠




「い、いらっしゃいませーっ」




パッと振り向く私


それからまたまた目を丸くするわけで



どうしてかってそりゃ…




「し、志摩くん!?」



なんとも珍しいお客さんだったから。


いや、でも本当にどうしてこんなところにっ?




「え、早乙女ちゃんの友だち?えーっ、イケメンだね〜」


「ちょっと店長!そういうのダメっ」




褒め言葉でも志摩くんはあんまり嬉しくないだろうから!




「……早乙女さん」


「え、なにっ」




出たなっ、意地悪志摩くん!


きっとまた私に向かって「バカ」って言うんでしょっ




「先に謝っとく」