「わ、分かった…ありがと、分かったからもう離れて…っ」


「あ、ドキドキした?」


「してないっつーの…!」




軽く叩こうとしたらバッと離れられる

両手を振って「冗談だよー」だって



や、やっぱり嫌いだっ




「ねぇ、」




そっぽを向いて今度こそ帰ろうと足を動かそうとした時



また腕を掴まれるから、

ちょっと警戒しながらゆっくりと振り向いた





「早乙女さんて、俺にキョーミないよね」


「………ま、まぁあんまり…?」





どうして急にこんなこと…


また何か企んでるの?






「じゃあさ、ハグ友になろうよ」






…ハグ、友?


待って何それ、ハグって…さっきみたいなやつだよね?



その友達ってなに、キス友みたいな?


え、何それ、えっ……?






「…………はぁ!?」