申し訳なさそうにそう呟く
頭をポンと撫でて、泉は教室から出て行った
"奈々"
チラッとだけ見えた画面に表示されてた名前。
『…ある意味大切な人』
泉、あんたって、言ってることとやってることが、
矛盾してるよ?
「…泉の好きな人……」
…絶対、今、泉を追いかけたら後悔しそうだな…
でも、気になる。
泉が好きになった人が、どんな女の子なのか。
「…っ」
その瞬間、
私は勢いよく教室を飛び出した
廊下を走って、走って
「(泉、どこにいるんだろう?)」
近くにいるはずなのに…
保健室…は、ないか。
今日は1日中先生がいるはずだもん

