ハッとして腕を離す
うわー….志摩くんの、あの顔…
眉間にシワ寄ってるし…っ
強引に来させてごめんなさい、本当に!!
「はぁー…もう。」
長ーいため息にちょっとショックを受ける
だけど、そんな志摩くんは。
「…ぅえっ!?ちょ、ちょちょちょっと!!」
私の膝の裏に腕を回して、ヒョイっと持ち上げた
こ、これって俗にいうお姫様抱っこってやつ、だよね!?
「し、志摩く…!何して!!?」
「耳元でうるさくしないで。
…こーするのが1番早いでしょ」
スタスタお化け屋敷になった教室から出て
私たちの格好を見て目を丸くしてる麻美の前でそっと私のことをおろした
「な、何がどうしてこうなったの…」

