ガシッと腕を掴むと、志摩くんは心底嫌そうな顔をした
しょうがないじゃん!
中にいる人も麻美もかわいそうだし!
「せっかく作ったんだもん。それに!同じ実行委員でしょ?」
お願い!って頼むと、はぁってため息をつく
「…何で俺が…」
とかなんとか。ぶつぶつ言ってるけど、腕を引っ張っても抵抗しない
「分かった。じゃあこのライト持ってね」
渡された小さなペンライトを持って、志摩くんと一緒に中に入る
「………え、なんか暗くない?」
「そりゃ、お化け屋敷なんだから」
当たり前でしょ。って言った志摩くん。
そ、そうなんだけどさ!
ちょっとビビっちゃうじゃん…
「………まさかとかは思うけど、」

