「…どこまでも強気だね。

可愛気ないけど好きだよ、俺は」




燃えてくるよね、なんて。クスクス笑いながら言う


…もう無視だ

一々藤堂に噛みついてたら疲れちゃうもん。




くるりと奴に背中を向けて保健室を出ようとした





「待って」


「っえ、」




腕を掴まれ引っ張られ、ギシッ、ていうスプリング音


いつの間にか藤堂に押し倒されてるこの状況……



目の前で綺麗な笑顔を浮かべてる藤堂




な、何これ?

どうして私押し倒されてるの……!?




「ちょっ…と!あんた何して……」


「別にー、何も?」


「ひゃっ…く、首さわるな!」




ツーっと、首筋を指でなぞる


何も?って言いながらしてるじゃないっ

バカじゃないの!?