「…じゃあ、声、ちゃんとおさえてね」
…千紗がこんなとこ見たら、どう思うんだろう?
引くかな。
また最低、とか言われるかも。
『人を本気で好きになったこと、ないんでしょう』
首筋にキスを落としながら、ワイシャツのボタンを一つずつ外していく
『っ、この、変態っ!!』
…ふは、そうだね。
俺は最低で、変態で、
本気で人を好きになったことなんかないような男だよ
そんなの、千紗が1番知ってるくせに。
『…好きなの』
…ねぇ、どうして。
どうして、俺なの?
こんな俺なんかの、どこがいいわけ?
『泉はみんなに平等に接してくれるからいいよね〜』

