「今日はなんかテンション低いね、泉」
そう言いながら後ろから俺の首に腕を回す
…この子も、彼女でも何でもない
ただの欲求を満たすだけの関係、みたいな。
「…遅いよ、佐藤ちゃん」
「ごめんね、抜け出すの難しくて…」
顔を覗き込んでにっこりと笑う
そんな佐藤ちゃんに俺も笑いかえす
「来て、泉」
腕を引っ張って、ベットに誘う
抵抗なんかしない
だって最初からそーいうのが目的なんだし
「鍵閉めた?」
「うん、もちろん」
微笑むその姿を見て、綺麗だなって思う
女の子ってやっぱり柔らかくて、暖かくて、可愛くて、
綺麗だ。

