「麻美!パスパス!」




コートで麻美が華麗なシュートを決める

思わずパチパチと手を叩いた





『俺も千紗のこと好き』





…ムカつく。


ごめん、とか言ったくせに私にキスまでしたし!



さんざん私のこと夢中にさせておいて、ごめんって何なのっ?





「(ぜったい好きだって認めさせてやる…)」





でもどうやって?


ハグ友はもちろん解消されたからもう意味ないだろうし…




うーん、と頭の中でぐるぐると考える



その瞬間、麻美の慌てたような声が聞こえた





「千紗っ、危ない!!」


「…へっ?」





鈍い音と一緒に、頭にボールが当たる


突然のことにびっくりしてバランスを崩した私は、その場に倒れてしまった