近づいてきた声にハッとする
ど、うしよ…もう来るっ
「…っ、来て」
「わっ…!?」
いきなり腕を引っ張った藤堂が隠れたのは、
教卓の下
「…動かないで。じっとしてて」
耳元で小さく囁く
て、いうか…距離が近いっ
ドキドキ言ってるの聞こえないか心配…
とか場違いなことを思った
「あれ、泉いないよ?」
「え〜?カバンもない…入れ違っちゃったかな?」
「しょーがない…靴箱で待ってよ!」
教室から出て行く音
遠ざかる声
藤堂の息遣い
熱い顔
ど、どうしよう…この状況…
教卓の下って狭いから、
くっつかないと入れないって分かるけどっ

