嫉妬してくれてるのかなって思っちゃうよ。
「ねぇってば」
私のほっぺたに手を添えて、じっと見つめてくる
ドキドキさせるの、やめてよ…
…本当に、女の子の扱いを分かってるんだね、
藤堂は。
ギュッとスカートの裾を握った瞬間、
廊下のほうから女の子たちの声が聞こえてきた
…さっき外で待ってるって言ってた子達だ…
ど、どうして急にここまで?
しかも段々近づいてくるしっ!
「あーあ、こんなことなら私も赤点とっとけばよかった〜〜」
「ねぇ〜。早乙女さんズルーイ」
藤堂が声の方を見てうんざりしたようにため息をつく
そんな風にするなら、たくさんの女の子と仲良くしなければいいのに…

