1日10分、俺とハグをしよう



嫉妬してくれてるのかなって思っちゃうよ。




「ねぇってば」




私のほっぺたに手を添えて、じっと見つめてくる


ドキドキさせるの、やめてよ…





…本当に、女の子の扱いを分かってるんだね、


藤堂は。





ギュッとスカートの裾を握った瞬間、

廊下のほうから女の子たちの声が聞こえてきた




…さっき外で待ってるって言ってた子達だ…


ど、どうして急にここまで?

しかも段々近づいてくるしっ!





「あーあ、こんなことなら私も赤点とっとけばよかった〜〜」


「ねぇ〜。早乙女さんズルーイ」





藤堂が声の方を見てうんざりしたようにため息をつく


そんな風にするなら、たくさんの女の子と仲良くしなければいいのに…