1日10分、俺とハグをしよう



***


「…」


「…」





放課後、話がしたいから残ってくれないかな

っていうメモを陸の靴箱に入れようと思って朝早く来たのに…





「あーっと…おはよ、千紗」





ニコッと笑う藤堂


…よりによってどうしてこんな時に早く来てるのよっ

いつも遅刻ギリギリのくせに!!




メモを入れようとしていた腕を慌てて背中に隠す




「っお、はよう…」




だ、ダメだ!

意識しだすと挨拶するのも難しい!!



パッと目を逸らして、藤堂が通り過ぎるのを待つ

…けど、




「…行かないの?」




なぜか奴は私の前から動こうとしない




「え?だってせっかくだし…?一緒に教室行こうよ」