こんな時でも、思い浮かぶのは陸の顔って…
はぁ、とため息をつく
…私どんだけあいつのこと好きだったんだ…
っダメだ!このままじゃ陸のことズルズル引きずる重い女になってしまう!!
「おらー、席つけー!みんなの大好きな数学の時間だぞ〜」
ペチンッとほっぺたを叩いて、教科書とノートを取り出した
今まで女の子に囲まれてニコニコ笑ってた藤堂は、
いつの間にか机に突っ伏して眠ってる
授業中は、こいつにとって睡眠時間みたい…
たまに保健室でサボってるって聞いたし、
…やっぱり不真面目だ
「おーい、藤堂起きろー?
俺の授業で寝たら課題出すって言ったの忘れたかー」

