1日10分、俺とハグをしよう



「…してよ。なんの意味も考えもなくていいから」




私は、どうしてこんなこと言ってしまったんだろう?


どうして、特別な理由がないことにちょっと落ち込んだんだろう?





「……面倒くさいなぁ、もう」





ため息をついて、私の頭の後ろに手を回す


びっくりして息が止まる




「っ、」




さらに近づいた藤堂に、ギュッと目をつぶった





その瞬間、

おでこに柔らかい感触





「…本気ですると思った?」





クスッと笑う奴に、

おでこにキスをされたんだと気付いた





「顔赤くしちゃってかーわい」


「なっ…!」




む、むか、ムカつく…っ



…本気でキスされるかと思ったじゃない!