憂鬱な気持ちのまま、お昼休み。


「千尋、ご飯食べよー…ってあれ?」


千尋がいない。


「まあいっか…。」

「理乃!理乃ぉぉぉぉ!」


すごい勢いで突進してきた千尋。


「え、なに。怖い怖い。」

「悲劇のヒロインぶってるってなに!意味わかんない!」

「…ん?」


いや、こっちがわからんわ。


「小宮山に!聞いたの!昨日なんかあったのかって!そしたら!」


あ、そういうことね。ほら、やっぱり。
あのあと、里沙達と慎也の話す声が後ろで聞こえてた。何か言われたんだろうね。
だから、所詮そんなもんなんだよ。大好き、とか、信じる、とか。


「うん。そっか。もう別れるよ。」

「え…。」