あの日、私が中学時代のことを話した日から小宮山は距離を縮めてくる。

今日もずっと隣にいるし。

今日はなんだか朝から頭が痛い。偏頭痛持ちだからしょうがないんだけど…。


「ちょっと速水?!体調悪いんだったら早く言いなよ!俺今知ったよ?しかも、福永から聞いたんだけど!もう速水はやっちゃダメ!休憩!分かった?!」


うーわ。バレた。
千尋、余計なこと言わないでよね!


「もー。大したことないんだから。ちょっと!電卓返して!それ明日まで!」

「だめ!」

「やる!」

「だめ!」

「やる!」

「分かった!分かったけど、無理すんな!」


やっと折れてくれたよ…。

これ、明日までに出さないとダメなんだから!

でも、そんな小宮山の優しさに惚れ直した!