「いけー!流星(りゅうせい)打てー!」

友達の真依(まい)が必死に彼氏の流星くんの応援をする。

正直言って私は野球部に彼氏がいるわけでもないし、真依の付き添いだからあんまり興味がない。

でも毎回付き添いで来るから練習試合をやる高校の相手チームの顔も覚えてしまう。

今日の相手チームのピッチャー結構顔かっこいいんだよねー…。

「やった!!流星打った!!サヨナラヒット!!」

こうして流星くんのヒットにより私達の高校の勝利で終わった。

練習試合が終わりしばらく経ってから野球部員がぞろぞろ出てきた。

「あ!流星来た!じゃあねー!りゅうせーい!!」

真依はいつも流星くんと帰るから私は1人帰る。

別に1人で寂しくはないけどあーゆう風に彼氏の応援して、彼氏と一緒に帰るのは憧れる。

「はぁ…。彼氏欲しいなぁ…。」

ため息をつきながらイヤホンを付けて帰ろうとしたら

「すいません!!」

って全然知らない男の人に声をかけられた。

「はい?どうかしました?」

「ここから最寄りの駅って何処ですか?」

最寄りって言ったら歩いて5分位のところに確かあるはず。

「この道を真っ直ぐ行けば着くはず…。」

「俺さー、この辺よくわかんないから付いてきてくれない?」

「いや…真っ直ぐ行くだけ…!!」

「でもわかんないからー…」

逃げようとしたらガシッと腕を掴まれた。

「やだっ!誰か助けっ…」

助けを呼ぼうとしたら口を塞がれる。

やだ…!!怖い…!!誰か…!!!