「吉野先輩、好きです」
そんな言葉が聞こえてくる。
かわいらしい1年生の赤のラインの上靴が見えた。

なんであたし隠れてしまったの?

放課後、掃除当番で焼却炉にゴミを捨て終わり、あたしはご機嫌で教室に戻ろうとしていた。

そんなあたしの目に入ってきたのは、校舎裏の大きな木の下にいる吉野翔真君と女の子。