「やめて‼︎」


ウサギは俺の手を思いっきり、振り払った。


「あ……ごめん。」



けど、すぐに我に返って謝ってくれた……が……



拒絶されたみたいでショックを受けてしまった。



「勝手にしろよ。ウサギなんてもうしらねーから。」



「っ!……真くん!」



冷めた目でウサギにそう言うと、先に歩く。



ウサギの呼び止める声も無視して。


怒ってなんかいない。


ただ……ショックだっただけ。