君は何を思って、何を考えているんだろう。
君の本音を知りたい。
いつの間にかそう思うようになってきた。

俺の名前は一ノ瀬太陽(いちのせたいよう)
自分でいうのも何だけど、人気者だ。

「ねぇ、間宮さん。あんたいつになったら死んでくれるの〜?」
「早く死んでよね」
「ほんとそれな」
「なんか言ったら〜?」

あそこでリーダーになっている子が小桜瑞希(こざくらみずき)
顔は可愛くてモテるんだけど、腹黒い。
俺の幼馴染

そして虐められている子が間宮雫(まみやしずく)
いつも無表情。みんなに嫌われている子。

「ねぇなんか言ったら〜?」
「お〜い、耳ないんですか〜」

またやってるよ。
間宮は何を考えているんだろう。


次の日
「あっれれ〜?まだ学校に来るの〜?」
「…なに?」
「早く死ねって言ってんだよ」
「……」
間宮、無視しやがった
うわぁ、やべぇやつだ


「無視してんじゃねーよ」

俺が止めないと

「辞めとけよ。もう」
「な、なによ!間宮の味方になる訳!? 」
「いや、その先生くるぞ」
「あっ!そっか。ありがと♡ 」
「お、おう」
良かった。一応止めることが出来た。
美月を敵に回すとやばいからな…
間宮は大丈夫かな


「間宮さん?顔が赤いけど大丈夫?熱かしら。」

あれ、ホントだ。熱かな

「大丈夫…です」
「保健室に行きなさい。保健委員の一ノ瀬くん。
保健室につれて行ってあげなさい。」
「え、あ。はい」

ま、まじかぁ

「ごめんね…」

保健室
「保険の先生いねーな。間宮とりあえずベッドで寝てろ。あ、俺は何もしねーからな!?」
「…フフ 分かってるわよ」
「良かったよ」

ま、間宮が笑った

「じゃあ、先生見つけてくる」
「ありがとう」

10分後
「先生いねーな。間宮寝てるかな」
「ごめんねっ。ごめんねっ。助けてあげられなくてごめんねっ。り、か」
「えっ?」

泣いてる?何があったんだ?
りかって誰だ…?

「私のっせいで」
「ま、間宮!?」
「えっ?一ノ瀬…くん?」
「大丈夫か?」
「えっと、大丈夫?なにが?」
「謝ってたけど…。」
「うそっ…」
「いや、ほんとに大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ。心配掛けてごめんね?今のは…忘れて」

やっぱり俺には分からない。
間宮が何を考えていたのか。何を思っていたのか。
知りたい。間宮の本音を知りたい。