諦めきれない

「戻っていいよ…授業、もう始まってるし…」

悠真はいつも勘が鋭い。

だから早く行ってほしい。泣いていることを悟られたくないから。

「いや、ここにいる」
と言って、私の隣に座ってくる。

私は泣いていることろを見られたくないがために、悠真に背を向ける

(──なんで?いつもなら〝 分かった〟って行ってくれるのに…)

「い…行きなよっ、迷惑かけたくないし…」

「…ちあちゃん…泣いてるじゃん。ほっとけない。」

「え…」

(バ…バレてた…)

「な…泣いてないしっ」

その時だった───