諦めきれない

かあぁぁぁ

一気に顔が熱くなったのが分かった。

「ちあちゃん顔まっか」

悠真が私の頬に触れる。

「それからね、“私なんか”じゃないよ。“ちあちゃんだから”好きなんだよ」

「…っ」

「返事はいつでもいいよ!いつでも待つから…さ、行こうか。次の授業始まっちゃう」

いつの間にか授業が終わって、放課になってみたいだ。

そっと彼の暖かいのが触れたところに触れてみる。

(おでこにキスされた…)